前回のあらすじ
〜モブ侍、迷走する〜
前回!
副業情報に踊らされぇ!
AIに飛びつきぃ!
ノウハウを漁っては寝落ちすること幾星霜ぅ!
「自分には武器なんてない…」
と勝手に絶望していた、
3児の父・モブ侍こと、てるまに!
SNS戦国時代を生き抜くため、真の刀を探し求める旅は続く!
しかし!
Xには驚き侍が跋扈し!
AI侍は「月5万!」と耳元で囁き!
継続力ゼロのモブ侍は、早くも迷走を始めるのであった──。
「そもそも、僕は何のために発信したかったんだっけ……?」
これは、何者でもないモブ侍が
“自分の真の刀”を取り戻すまでの話である。
前回はこちら👇️
「このまま続けて意味あるのか?」
野次馬モブ野郎侍の迷走はまだ続く。
Xには驚き侍が跋扈し、ぼくは逃げるようにSubstackへ移住しました。
でも継続が苦手なぼくは、Substackを始めて1週間でもう既に少し飽き始めていました。
「…このまま続けて意味あるのか?」
そんな声が頭の中でぐるぐるしていました。
購読者・フォロワーの数字に一喜一憂して何がしたいんだ?
またバズを狙って、自分を殺すのか?
そもそも自分の商品もないのに、何を収益化するつもりなんだ?
立ち止まりました。
そして気付きます。
「今のぼく、結果のことばかり考えてないか?」
もっと大事なことがあるはずだ。
―ぼくは、何が好きだったんだっけ。
モブ侍、かつて文章を愛していた
昔から文章を書くのが好きでした。
小学生の頃、読書感想文で賞をもらいました。
中学生の頃、短編小説を書いて校内で表彰されました。
高校生になると、ライトノベルにどっぷりハマりました。
「涼宮ハルヒの憂鬱」
「灼眼のシャナ」
「とらドラ!」
今見るとちょっと偏っている気もしますが、
あの頃の僕は本気でラノベにワクワクしていました。
文章だけで、頭の中に世界が立ち上がる。
キャラクターが喋る。
躍動する。
空気がある。
熱量が伝わる。
「小説家ってすげえ……!」
と、本気で思っていました。
キャンパスノートに厨二病全開の小説を書いていたこともあります。
今読んだら恥ずかしくてマジで椅子から転げ落ちると思います。
でも多分あの頃の僕は、
「自分の言葉で何かを生み出したい」
と心の底から思っていたんです。
AI侍との出会い
なのに僕は、いつの間にか自分の文章を殺してしまった。
AI侍に出会った時、ぼくは嬉しかった。
「これで人生変わるかもしれない」
なんて甘ちゃんなことを思ってました。
AIに記事を書かせれば副業で簡単に月5万。
SNSにはそんな情報が大量に流れていました。
当然ぼくも飛びつきました。
そしてぼくはいつの間にか、
「文章を書く喜び」
そのものを手放していました。
自分の大事な刀を、AI侍に預けてしまっていた。
もちろんAIはすごい。
間違いなくこれから必要になる。
いや、もう必須スキルと言っていい。
でも、刀を預けっぱなしにすると
自分が何を斬りたかったのか分からなくなる。
AI侍が書く文章は驚くほど整っています。
読みやすい。
正しい。
なんかぼくが知らん知識まで披露してくれる。
でも、そこにぼくはいません。
娘に怒ってしまって落ち込んだ夜も。
足を攣って、一人静かに悶えていた夜中も。
GW、子どもの日なのに仕事で、子どもたちにお菓子を買って帰りながら、申し訳なさで胸が苦しくなった日も。
ケーキを買っていったら妻がコーヒーを淹れてくれた時のほっこりした感情も。
AI侍の文章には存在していなかった。
文章って、情報じゃない。
「この人、生きてるな」
を感じるものなんですよ。
だから僕は、もう一度自分で書こうと思いました。
別に有名になりたいわけじゃない。
SNSで覇権を取りたいわけでもない。
ただ、
「どこの馬の骨かわからん男でも、自分の言葉で発信していい」
そう思える場所が欲しかった。
Substackに惹かれたのも、多分そこです。
今のインターネットって、強い人の声ばかり大きくなりますよね。
「AIで人生変わりました!」
「3ヶ月で脱サラしました!」
「これ知らないとオワコンです!」
そんな投稿が流れてくるたび、僕はなんだか息苦しくなっていました。
子ども3人育てながら仕事して、いつの間にか寝落ちしてる普通の男には、世界の速度は速すぎます。
ぼくはモブ侍です。
モブだけど、自分の刀くらいは、ちゃんと自分で握っていたい。
AI時代に必要なのって、
”あえてAIを使わないこと”
ではないと思うんです。
AIに全部預けて、
自分の人生まで薄くしないこと。
多分それが大事なんじゃないかと思っています。
何者でもない人間でも、発信していい。
下手でもいい。
遅くてもいい。
コツコツ、自分の声を積み上げていけばいい。
僕は、そういうインターネットを信じたい。
「だってあなたは動機がないじゃない」
以前、妻にこう言われました。
でも今なら少し分かります。
僕の動機は、多分すごくシンプルです。
お金で苦労をかけた妻に、恩返しがしたい。
そしてもう一度、自分の言葉で文章を書いてみたい。
それだけです。
SNS戦国時代をこの動機だけで生き残れるかは分かりません。
でももし。
僕の文章を読んで、
「自分も何か書いてみようかな」
なんて思ってくれる人が一人でもいたら。
それだけで、もう十分。
よし。
今日もコツコツ、自分の刀を磨いていこう。
モブ侍こと、てるまにでした。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
SNS戦国時代の片隅で、今日もモブ侍がぽつぽつ文章を書いてます。
AI時代。
速い人も、強い人も、上手い人もたくさんいます。
でも僕は多分そういう人にはなれません。
子ども3人育てながら、仕事して、寝落ちして、たまに足を攣って悶えている普通の男です。足攣るのはマジできついw
だからせめて自分の言葉だけは、自分で紡いでいきたい。
ここでは、
無名発信者の迷走
AI時代の人間性
子育て
モブ侍の生存記録
小さな幸福
そんなものを、コツコツ積み上げていこうと思っています。
もし、
「なんか分かるな」
とか、
「てるまにの文章好きだな」
と思ってもらえたら、登録してもらえると椅子から転げ落ちて泣いて喜びます。
どこの馬の骨かわからん男ですが、今日もコツコツ書いていきます。
それでは。





